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企業ホームページのセキュリティ対策|最初に確認したい10項目

ミライウェブ株式会社 代表取締役 工藤 魁

監修者

工藤 魁

ミライウェブ株式会社 代表取締役

ミライウェブ株式会社 代表取締役。経営学修士(MBA)。中学生の頃からWeb制作に携わり、現在は企業のホームページ制作・運用、Webマーケティング、システム開発などを手がける。経営とITの両面から企業の課題解決に取り組み、Web活用や生成AIに関する書籍も執筆している。

企業ホームページの安全対策は、SSL設定やセキュリティプラグインだけでは完結しません。担当者が優先して確認したい10項目を、対策の理由と確認方法に分けて整理します。

最初に確認したい10項目

  1. 管理責任者と連絡先:制作会社、社内担当、サーバー管理者のうち、緊急連絡を受ける人と最終判断者を明確にします。
  2. ドメイン・サーバーの契約情報:契約名義、管理画面、更新期限、請求先を把握し、退職者や前任者のみに依存しないようにします。
  3. ソフトウェアの更新:CMS、プラグイン、テーマ、PHP、サーバーソフトウェアの利用状況とサポート期限を確認します。
  4. 管理画面のアカウント:使っていないアカウントを整理し、管理者権限を必要な人だけに付与します。共有アカウントはできる限り避けます。
  5. ログイン対策:使い回さない強固なパスワードと、対応する管理サービスでの多要素認証を設定します。
  6. HTTPS:証明書の有効性、HTTPからHTTPSへの転送、フォーム送信時の通信を確認します。
  7. 不要な公開物:古いテストサイト、バックアップファイル、設定情報、使わないプラグインが外部から参照できないか確認します。
  8. バックアップと復元:データベースだけでなくファイルも保存し、別の保管先と実際に復元できる手順を用意します。
  9. 検知と記録:アクセスログ、変更履歴、監視通知、Search Consoleの「セキュリティの問題」などを確認できるようにします。
  10. 事故時の対応:誰がサイト停止・調査・顧客連絡を判断するか、外部専門家への連絡先も決めておきます。

これは「10項目を実施すれば安全を保証できる」という意味ではありません。サイトの機能や保存する情報、運用形態に応じて追加対策が必要です。

優先順位は「被害の大きさ」と「今すぐ直せるか」で決める

最初の点検で、すべてを一度に実施する必要はありません。たとえば、退職者の管理者アカウントが残っている、バックアップの保存先が不明、サポートが終了した拡張機能を使っている場合は優先度が高くなります。対策ごとに担当者・期限・確認結果を残し、完了できないものは暫定対応も記録しましょう。

公開フォームから個人情報を受け取っているサイトでは、メールの送信先、保存場所、閲覧できる人、保存期間も確認します。

外注していても自社が確認すべきこと

制作会社が管理しているからといって、運営企業が何も把握しなくてよいわけではありません。契約書や保守範囲で、更新、バックアップ、障害対応、セキュリティ事故時の調査が誰の担当なのかを確認します。保守契約があっても、24時間監視や損害補償が自動で含まれるとは限りません。

「更新は誰が行うか」「最後に復元テストを行った日はいつか」「緊急連絡はどこにするか」を、制作会社へ尋ねてみると具体的に確認できます。

定期点検の進め方

  • 毎月:更新状況、不要アカウント、バックアップ結果、フォーム受信状況を確認する。
  • 重要な変更時:機能追加、担当者交代、サーバー移転の前後で権限と復元手順を確認する。
  • 年に一度:契約・運用体制、リスク、緊急連絡先を見直す。

点検頻度は目安です。深刻な脆弱性が公表された場合などは、月次点検を待たずに判断する必要があります。

参考資料

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