制作会社や保守会社を変更するときは、旧契約の解約より先に、新しい担当者がサイトを管理できる状態を確認します。ドメイン・サーバー・メール・計測の管理先が別々の場合もあるため、契約と権限を一覧にすることから始めましょう。
引き継ぎ対象の一覧
| 対象 | 受け取る・確認するもの |
|---|---|
| ドメイン・DNS | 契約者、管理先、更新期限、設定の記録 |
| サーバー | 契約情報、必要なアクセス権、動作環境 |
| サイトデータ | ファイル、データベース、バックアップ |
| CMS | 管理者権限、更新方法、独自機能の説明 |
| メール | 利用サービス、送信設定、DNSとの関係 |
| 計測・外部連携 | GA4、Search Console、タグ、フォーム等の権限 |
| 素材・ライセンス | 写真、フォント、有料製品の利用条件 |
ログインできることと契約を引き継げることは別です。制作会社の共用契約やライセンスの場合、新規契約が必要かを確認します。
変更を進める順番
まず契約の終了条件と管理先を確認し、新会社へ引き継ぎ調査を依頼します。次に必要なデータと権限を受け取り、新会社が表示・更新・復旧を確認します。移行が必要なら別環境で試し、切替後の確認を終えてから旧側の不要な契約と権限を整理します。
「制作会社の変更」「サーバー移行」「ドメイン移管」は必ず同時に行う必要はありません。いまの環境を維持して保守担当だけ変える案も比較してください。
メールを止めないための確認
Webとメールが同じサーバーやDNSを使っていることがあります。Web表示が切り替わっただけで移行完了とせず、メール管理者と必要な設定を確認します。特にネームサーバーの変更は他のサービスにも関わるため、設定全体を把握してから進めます。
引き継ぎ資料が見つからない場合
まず契約書、過去の請求書、社内の管理台帳から契約先を特定します。旧制作会社へは、必要な情報を一覧にして問い合わせます。新会社が調査で補える部分もありますが、権限がない状態で取得できない情報は区別します。
旧会社と連絡が取れない場合も、すぐにドメインを変えて作り直すと決めず、契約者として利用サービスの正規の確認・回復手続きを調べます。推測したパスワードや第三者のアカウントで対応するのではなく、所有と権限を整理して進めます。
引き継ぎ完了の判断
新しい担当者が必要な管理画面へ入れ、データを取得でき、テスト送信と更新の操作ができることを確かめます。受け取れなかった資料や機能は未完了一覧に残します。
旧担当者の権限を削除するときは、自社と新担当者のアクセスを先に確認します。問題が起きた場合に問い合わせる窓口と、旧環境を残す期間も決めておくと、切替後の対応を進めやすくなります。