制作実績は、見た目の好みだけでなく「自社が任せたい仕事を経験しているか」を確認する資料です。掲載サイトのすべてを、その制作会社が担当したとは限りません。目的、担当範囲、公開後の状態を合わせて見ましょう。
一つの実績で確認する項目
| 確認点 | 質問の例 |
|---|---|
| 目的と課題 | 何を改善するための制作でしたか |
| 担当範囲 | 構成、原稿、デザイン、実装のどこを担当しましたか |
| 条件 | どのような制約や顧客側の準備がありましたか |
| 更新方法 | 公開後は誰がどの情報を更新していますか |
| 成果 | いつからいつまで、何を測定した数字ですか |
同じ業種でなくても、複雑なサービスを整理した経験や、大量の記事を移行した経験が自社に合うことがあります。逆に、同業種のきれいなサイトでも、担当範囲が実装だけなら原稿支援の実績とは分けて考えます。
成果数字を見る計算例
「問い合わせが2倍」という表現でも、月1件から2件と、月50件から100件では母数が違います。比較期間、広告の追加、繁忙期、計測方法の変更がないかを確認します。これは数字の読み方の例であり、実際の成果ではありません。
制作だけが増加の原因とは限らないため、数字があることを過大評価しないようにします。公開できない場合は、取り組んだ課題や設計理由を聞けば、判断の材料を補えます。
公開サイトを確認するときの注意
スマートフォンでサービスと料金、問い合わせの入口まで見ます。ただし、公開後に顧客や別会社が変更している可能性があるため、現在の不具合を直ちに元の制作会社の責任と決めつけないようにします。
スクリーンショットと公開サイトが違う場合は、制作当時の範囲を確認します。実績確認のために、関係のない顧客サイトへテストの問い合わせを送る必要はありません。
実績を公開できない会社はどう見る?
守秘義務などで、公開実績が限られる場合もあります。無理に顧客名の開示を求めるのではなく、説明可能な工程、担当範囲、匿名で紹介できる課題を聞きます。非公開という理由だけで評価を下げる必要はありませんが、任せたい仕事の経験を確認できる材料は必要です。
担当者個人の過去実績と、その会社としての制作実績も区別します。今回の担当者がどの仕事を経験しているかが分かれば、会社全体の実績件数だけより具体的に判断できます。
好みが合わない実績も質問材料になる
派手なサイトが多い候補には、落ち着いた表現の案件や、情報量が多いページの設計例を聞いてみます。自社の目的に合わせて表現を変えられるかを確認し、作品の雰囲気だけで結論を出さないようにしましょう。