ホームページの維持費は、サーバーやドメインの利用料と、人が行う保守・更新の費用に分かれます。同じ月額でも含む仕事が違うため、「月1万円なら安い」とは判断できません。まず自社で担う作業と委託する作業を分けましょう。
維持費の内訳を分けて考える
| 費用 | 支払う対象 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| ドメイン | 名前の登録・更新 | 初年度と更新時の料金、契約者 |
| サーバー | サイトの稼働環境 | バックアップ機能の有無、メールの利用 |
| ライセンス | 有料テーマ、プラグイン、外部サービス | 更新周期、解約後の利用条件 |
| システム保守 | 更新、監視、復旧対応 | 対象、頻度、障害対応が別料金か |
| 情報更新 | 文章・画像の変更、記事の追加 | 作業時間や件数、対象外の作業 |
| 改善支援 | 分析、提案、ページ改善 | レポートだけか実装まで含むか |
相場を調べる前に作る3つの見積条件
①利用料のみ、②利用料とシステム保守、③保守に情報更新・改善支援を加える、の3条件で整理します。同じ「保守」という名前でも、②と③では必要な人手が違います。一定の金額にすべて含まれると考えず、希望する仕事を具体的にして見積もります。
料金は契約先、対象サイト、対応時間帯などで変わります。利用料は各サービスの更新料金、保守は対象範囲をそろえた見積もりで確認する方が、条件不明の平均額より自社の判断に使えます。
年間費用の計算例
仮に、利用料が年2.4万円、保守が月1.5万円、年に2回の追加更新が各2万円なら、年間は24.4万円です。2.4万円+1.5万円×12か月+2万円×2回で計算します。税別の仮定で、市場相場や当社のプランを示すものではありません。
サーバー代込みの保守なら、その利用料は重複して加算しません。有料プラグインや外部フォームなど、年一回の更新費も確認します。
保守費を下げたいときに見直すこと
作業記録を見て、使っていない更新枠や重複する外部サービスがないか確認します。情報更新を自社で担えるなら、その部分だけ分担を変える案もあります。一方、バックアップや復旧の担当を決めないまま契約を外すと、障害時の負担が分からなくなります。
新しい契約と比較するときは、平常時の作業だけでなく、障害が起きた場合の追加料金も見ます。月額が下がっても復旧や調査がすべて別料金なら、自社が求める支援に合うかを確認する必要があります。
月額契約で聞いておきたいこと
- バックアップは何を、どこへ、どの頻度で保存するか。
- 復旧作業は含まれるか。連絡受付と実作業の時間帯はいつか。
- 軽微な更新の対象は何か。お知らせ掲載や事例追加も含むか。
- 未使用の作業枠を繰り越せるか。上限を超えた場合はいくらか。
- 解約時にデータ・管理権限・ライセンスをどう引き継ぐか。
特に「月3時間の更新」なら、受付・確認も含むのか、文章写真の差し替えだけかを具体例で確認します。自社管理を選ぶ場合も、更新と復旧を実行する担当者の時間を確保しましょう。