リニューアルの失敗は、デザインの好みだけでなく、必要な情報の削除、移行漏れ、社内確認の遅れ、更新体制の不足で起きます。よくある失敗を工程ごとの確認事項にすると、同じ問題を防ぎやすくなります。
失敗を事前確認へ置き換える
| 失敗例 | 起きる理由 | 先に行うこと |
|---|---|---|
| 見た目は変わったが課題が残る | 目的が「新しくする」だけ | 具体的な困りごとと対象ページを記録 |
| 必要な説明がなくなる | 短く見せることを優先 | 読者の質問と削除する情報を照合 |
| 旧リンクが使えない | URL移行を後回し | 新旧URL対応表を作成 |
| 社内修正で公開が遅れる | 決裁者が最後に確認 | 工程ごとに確認者と日程を設定 |
| 誰も更新できない | 管理画面の操作を試していない | 担当者が実際の更新を試す |
| 問い合わせを取りこぼす | 表示だけで公開完了と判断 | 本番の通知受信まで確認 |
失敗例:サービス説明を削りすぎる
「すっきりした画面にしたい」と説明を減らした結果、対応範囲や準備物が分からなくなる場合があります。見込み客が聞きたい情報は残し、見出しや表で整理する方法もあります。
削る前に、商談で使う情報や検索から読まれている説明を確認します。読まれていないと決めつけず、移動先や折りたたみの使い方など、見せ方も検討しましょう。
失敗例:全部を一度に変えて原因が分からない
ドメイン、CMS、構成、本文を同時に大きく変更すると、公開後の変化を切り分けにくくなります。まとめて変える必要がある場合も、変更前のデータと画面、URL対応を残します。
作業を段階化できるなら、変更範囲ごとに確認する方法を検討します。ただし、古い環境に長く二重管理を残す負担もあるため、工程は担当者と調整します。
失敗を繰り返さないために残す資料
問題が起きたら、発生条件、影響範囲、原因、対応、再発防止の確認項目を短く記録します。担当者を責める記録ではなく、次の改修で同じ点を確認できる資料にします。
例えば「公開後に自動返信が届かなかった」なら、修正だけで終わらせず、本番送信テストを公開手順へ追加します。「社内承認が遅れた」なら、承認者と期限を構成段階から置きます。再発防止を具体的な工程へ反映することが大切です。
問題が起きたら先に止血する
通知不達や主要ページのエラーは、見た目の微調整より優先します。原因を推測して次々に設定を変えず、再現条件、直前の変更、影響範囲を記録して担当者へ共有します。
リニューアル後の成功を「公開できた」で終わらせず、必要な情報が引き継がれ、自社で更新でき、問い合わせが届くところまで確認してください。