リニューアル費用は、新しいページを作る費用に、既存サイトの調査・情報整理・移行・切替確認が加わります。旧サイトがあるから新規制作より安いとは限りません。残す情報と作り直す部分を整理すると、見積もりの条件をそろえられます。
新規制作に加えて発生する作業
| 作業 | 確認する対象 | 費用が増えやすい状況 |
|---|---|---|
| 現状調査 | CMS、サーバー、独自機能 | 管理資料がなく仕組みの調査が必要 |
| 情報整理 | 旧ページ、PDF、画像 | 掲載内容の確認や統合が多い |
| データ移行 | 投稿、分類、カスタム項目 | 新旧でデータの形が違う |
| URL移行 | 旧URLと新URLの対応 | 変更や統合が多い |
| 公開切替 | DNS、メール、フォーム | 関係するシステムが多い |
| 公開後確認 | 転送、エラー、計測 | 旧サイトからの参照が多い |
費用感は「新サイト」と「移行」を分ける
リニューアルの一律相場を当てはめるより、同じ新サイトを作る費用と、旧環境から移す費用を分けて見ます。デザインだけを変更する案件と、数百記事を整理してCMSを変更する案件では、比べる条件が違います。
計算例として、新サイト制作90万円、棚卸し10万円、データ移行15万円、URL確認と切替10万円なら税別125万円です。これは内訳を理解する仮の例で、市場平均や実際の見積額ではありません。撮影・ライセンス・保守が別かも確認してください。
費用を抑えるために先に整理すること
使わない記事を機械的に削るのではなく、現在の事業に必要か、検索や営業で使われているかを確認します。残す記事はURLと内容を維持できるかを検討し、情報が古いものは修正担当を決めます。
旧サイトのファイル、データベース、管理情報がそろうと、調査の前提を共有できます。ただし、使っていない機能までそのまま移す必要はありません。新サイトで必要なものを選びます。
旧サイトの再利用を判断する基準
原稿、写真、URL、入力機能を再利用できるかは、それぞれ別に確認します。古いデザインを変えても、正確な原稿と検索で使われているURLは維持できる場合があります。逆に、本文が残っていても、現在の事業と違うなら書き直しが必要です。
「旧サイト一式を流用」とまとめず、使える資産と更新する資産を分けることで、無駄な再制作を減らせます。見積もりには再利用の前提を記載し、後から使えないと分かった場合の扱いも確認しておきましょう。
部分改修の見積もりも比較する
課題が「フォームが使いづらい」「料金が分かりにくい」のように限定されるなら、部分改修で改善できる場合があります。サイト全体の構成や管理基盤に問題がある場合は、部分修正を続ける費用と全面改修を比較します。
見積もり依頼時には、現行URL、記事数、更新したい情報、使っている機能、管理先、希望日を共有してください。「いま困っていること」が伝われば、必要な改修範囲から相談できます。