制作会社の比較表は、同じ条件で各社の提案を整理するために使います。価格に点数を付ける前に、必須機能や公開時期など、満たさなければ発注できない条件を確認してください。そのうえで、目的への適合度と社内負担を比較します。
比較表に入れる評価項目
| 項目 | 記入する証拠 | 判断例 |
|---|---|---|
| 目的への理解 | 課題と提案理由 | 自社の目的に対応しているか |
| 制作範囲 | ページ一覧、原稿・撮影の分担 | 不足する工程がないか |
| 経験 | 近い案件の担当範囲 | 任せたい仕事の経験があるか |
| 体制 | 窓口、制作担当、代替体制 | 確認と連絡が続けられるか |
| 費用 | 初期・継続・追加条件 | 同じ範囲で比較できるか |
| 運用 | 管理画面、保守、引き継ぎ | 公開後も自社で扱えるか |
「印象が良い」だけで点を付けず、確認した資料や回答を一言残します。分からない項目は低評価にするのではなく「未確認」とし、重要なものから追加質問します。
点数を使う場合の例
目的との適合と制作範囲を各3、体制と運用を各2、費用と実績を各1の重みとする方法があります。各項目を1〜3点で評価し、重みを掛けます。これは社内比較の仮のルールで、制作会社の品質を客観的に証明するものではありません。
例えば原稿を社内で作れない会社なら、原稿支援を必須条件にします。低価格で他の項目が高得点でも、必須条件を満たさない案を総合点だけで採用しないようにします。重みは提案を見る前に決めると、好みの会社へ後から合わせにくくなります。
価格差を比較表へ反映する方法
A社は原稿支給、B社は取材込みなら、金額の列だけで比べません。A社へ同等範囲の見積もりを依頼するか、原稿作業を自社負担として別欄に記載します。両社の月額費用、契約期間、ライセンス条件も同じ期間で比べます。
評価する人の役割を分ける
経営側は目的と費用、営業側は説明内容、更新担当は管理画面、技術担当は保守や連携を見るなど、確認する視点を分担します。全員がデザインの好みだけを評価すると、運用上の不足が見落とされる可能性があります。
評価が割れたら平均点だけで決めず、どの条件で判断が違うかを整理します。例えばデザインの自由度を上げる案と更新の簡単さを優先する案なら、公開後に誰がどれだけ作業するかを確認して決めます。
決裁資料には選定理由を残す
「総合点が一番だから」だけでなく、「当社で不足する原稿整理を含み、更新担当者が使える管理画面を確認できたため」のように理由をまとめます。未確認事項と契約前に詰める条件も記載すると、発注後の期待のずれを防ぎやすくなります。